自己紹介

上顎洞がん治療中の方々の一日も早いご快復を心からお祈りします。 私は2001年(当時47歳)左上顎がんのため、抗がん剤治療と放射線治療に加えて、手術で左上顎骨と左首のリンパ節と周辺の筋肉を取りました。 上あごの左側3分の1ほどと左上の歯がありませんので、上あごをおおう顎義歯を使っています。 左の眼球の下の骨も取りましたので、代わりに眼球の下にチタンメッシュが入っています。

2025/02/03

おすすめしたい本

私が数年前までに読んだ数多くのがん関係の本の中で、

心に響いた本をあげておきます。

そのうちの5冊については、リストの後に、

私の読後感と、私が書いたAmazonへのレビューから転載したものを載せました。

やや出版年次が古いですがKindle版もあるはずです。

少しでもお役に立てれば幸いです。


がんになって心が折れ、落ち込んでいても、

外科医は心までは助けてくれません。

今のところは、こういった本で

心の持ち方を学ぶことも役に立つと思います。


-----     リスト -----

船戸崇史

『がんが消えていく生き方』

ユサブル 2020年10月


谷川啓史

『がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい”がん”の話』

プレジデント社 2015年9月


長尾和宏

『がんは人生を二度生きられる』

青春出版社 2016年4月


今渕恵子 

『がんでも長生き 心のメソッド』

マガジンハウス 2016年1月


保阪隆 

『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』

朝日新聞出版 2016年12月


保坂隆

『がんになったらまず読む本 これだけ知っておけば、治療も生活も迷わない』

朝日新聞出版 2019年10月


-----   読後感 -----


船戸崇史

『がんが消えていく生き方』

ユサブル 2020年10月


がん患者や経験者が読むべき本として、私はこの本を第一に推薦したい。

がんなど他人事と考えていた著者が、実際に腎がんを経験して、それまでの考えを改めて書いた本。

自分に訪れることは自分が起こしたもので、それが返ってきているのだ、という著者の以前からの信念から、著者は次のように言う:「がんは自らの生活習慣を含めた生き方が作り出すものであり、結果として出てくるがんを、メスや放射線や抗がん剤で治しても、でてきた過程をそのままにしていたらまた出てくるのが当たり前」と。

そして、がんの治療法だけでなく、再発しないためには、どういう生活を心がけたらいいのかを具体的に示してくれる。

がん経験者でなくても、大いに参考になるはずだ。

私は今でも座右の書として、よく読み返している。


——-



以下はAmazonへ私が投稿したレビューを転載したものです。

——-


谷川啓史

『がんを告知されたら読む本―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい”がん”の話』

プレジデント社 2015年9月


がんとは何か、なぜがんを患う人が増えたのか、

という素朴な疑問に答えるところから始まり、

免疫の基本、治療の基本、三大治療以外の治療、

治療で目指すべき目標、がん治療と心、

に至るまで、ほんとうに分かりやすく書いてあります。


本書には免疫についての記述が相当ありますが、

難しい専門用語が出てきません。

要は、免疫のメカニズムが理解できればよいのであって、

免疫を平易に書いてあるのは、ほんとうにありがたいことです。


本書の内容を知っているのと知らないのとでは、

がんに対処する上で、雲泥の差が生じると思います。

患者が知りたいこと、医師に聞きたいことを丁寧に書いてあり、

著者の真摯さが伝わってきます。


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長尾和宏

『がんは人生を二度生きられる』

青春出版社 2016年4月


著者が想定している読者は、

病院でがんを宣告されて落ち込んでいる人だそうです。


そういう人は、私の経験からいっても、おそらく「なんで私が」

「まさか自分が」と、繰り返し、繰り返し、否認したくなると思います。

また、「あのときこうしていれば」と自分を責めがちです。

私も、同じような心境でした。その後、長い年月をかけて、やっと

本書に書いてあることに納得できるようになりました。。

もうすこし早く、こういう本に出合っていれば、

心の切り替えをスムースにできたかもしれないと思います。


「なったことは変えられないから、倍返し、三倍返しの心意気で、

人生の二周目を生きてほしい」  私も著者に同感です。

がんを宣告された人の心の支えになる一冊としてお勧めします。


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今渕恵子 

『がんでも長生き 心のメソッド』

マガジンハウス 2016年1月


がん告知後に、否認と受容のあいだを行き来する心の動揺が

分かりやすく図示されていますが、まさに私自身がそうでした。

がんを受容できずに、うつになるのを防ぐには

どうすればよいかについて、数多くの対処法が書いてあります。


がんで一番怖いのは再発ですが、

本書では、がんの再発を心配することに対して、

「再発を徹底的に心配して、最悪のシナリオを検討してみる」

という認知療法の技法の使い方を、詳しく書いてあるので、

たいへん参考になりました。


また、「再発率25%」であっても、一人ひとりの患者にとっては

再発するか、しないか、のいずれかでしかないし、

死亡人数の推移をグラフ化した つりがね型分布の平均値が余命であって、

右側の生存年数の長いほうの裾野に入るよう、

免疫力を高めることを考えたほうがよい、との話は、

予測値でしかない「余命」というものに対する認識を、

根底から改めさせてくれました。


スピリチュアリティがある人は、がんになっても、

それをきっかけにして、その生き方がよい意味で変わることも、

きちんと記載してあり、内容の深い本だと思います。


本書が類書と異なり、がん患者を支える力になる理由は、

精神腫瘍科の医師、または患者が単独で書いたものではなく、

両者の組み合わせによる対談だからだと思います。


がん患者とその家族、そして将来がんになるかもしれない健康な人、

すべてに良書としてお勧めします。


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保阪隆 

『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』

朝日新聞出版 2016年12月


本書は、がんと診断されたときに、がん患者自身がどのような

「心のありかた」を目指したらよいのかを、くわしく丁寧に教えてくれます。


病床で仰向けでも手に取りやすい、新書版より少し大きい版。

文字も大きく、小見出し自体が標語風になっていて、

それだけを拾い読みしても、内容の要点が理解できます。


たとえば、「がんになった『原因』をさがすのは意味がない、

むしろがんになった『意味』を考えましょう」

過去の生活は変えられませんが、これからの生活は変えられます。

また、本書にも書いてあるとおり、

今は、SNS を通じて多くのがん友とつながれる時代です。


私自身ががんを患ったのは、もう17年以上も前のことで、

入院先の大学病院には精神腫瘍科もなく、一人で悩む日々でした。

もし、もう一度がんで治療を受けることになったら、

本書を手元に置いて、繰り返し読みたいと思います。


(なお、この本には新版があるそうです:

保阪隆

がんになったらまず読む本 これだけ知っておけば、治療も生活も迷わない

2019年 朝日新聞出版)


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