自分では洗い流すこともどうすることもできない水が、義歯の中に入っているのは困ったものです。綺麗な水ではなく、義歯洗浄液や唾液や食物の水分ですから不衛生としか言いようがありません。私の場合、とくに、栓塞部(中空部分)を下向けにして義歯洗浄液に漬けていますので、上顎洞へ入る一番上側が内部に溜まった水に長い間接触することになります。それが顎義歯装着時に上顎洞奥深くへ入るので、もしかしたら上顎洞炎を起こしやすくなるのではないかと思います。一旦、水が顎義歯の中空部分に入るようになると、病院の予約や義歯の補正に時間を取られ、大変な思いをすることになりますから、私は顎義歯の中空型はお勧めしたくありません。できれば充実型か、開放型にした方がよいと思います。
顎義歯の中空型をお勧めできない理由は、もう一つあります。それは、義歯洗浄液に入れたときに中の空気の浮力で浮き上がってしまい、表面全体を1錠分の洗浄液(150〜180ML)に漬けることが難しいからです。私の場合は幸いにも、うまくバランスを取れば全体を浸すことができます。ネット上では、小さい陶器の皿を乗せるとか、メッシュ状のプラスチックで覆って義歯が浮かないようにするとか、色々と方法が出てきますが、同じような顎義歯を使っておられる方々はどうしておられるのでしょうか?
7月14日 顎義歯の栓塞部の上部に楕円形の大きな穴を開けて、中に水が溜まらないようにしてもらいました。先生がみずからその場で20分ほどで作業されました。この補正は保険適用の範囲内でした。
開放型のメリットとしては、義歯の内部に不衛生な水が溜まらないのは当然ですが、4番目の写真のように開放部を上にして義歯洗浄液に漬ければ、もと空洞だったところの中まで義歯洗浄液が入りますから、浮力で浮き上がらず、とても扱いやすいことです。
開放型のデメリットとしては、1)食後にうつむいたときに窪みの中に溜まっていた水が鼻から出て来ることと、2)窪みの内側を洗いにくいことが挙げられます。もと空洞だった部分の内部を洗うのに、歯ブラシはやや大きすぎて小回りが効かないので、水彩画用の柔らかいナイロン筆(サクラクレパス製ネオセブロン丸14号)が窪みの奥まで届いて良さそうです(3番目の写真)。